マイクロバブルは牡蠣の洗浄にも活用されている

マイクロバブルの技術には牡蠣(カキ)の洗浄にも利用され活躍しています。マイクロバブルはやはり洗浄力が評価されています。洗浄力といっても一般人には汚れを”強い力で落とす”となにか力技的なイメージを強く感じられる傾向にあるかも知れません。ゴシゴシと洗うといったイメージですね。

マイクロバブルの洗浄力が評価されているのは、力強さという意味の洗浄力ではなく、”汚れ”を空気の泡で優しく取る、そしてしっかり汚れを取る、という点が評価されているのです。

牡蠣は海から取れてきた状態の殻から取り出され、一般的には「生牡蠣」の状態へとむき身状態となります。その加工の過程では、もちろん貝殻との接触や人間の手など、あらゆる雑菌の温床と触れる機会をゼロにするのは難しいです。ですから、むき身状態になった牡蠣を安全に食してもらうために最終的な工程として洗浄をするわけです。
特にO157など食中毒の原因菌となるものが付着する可能性も否めたいため、生産者としては念には念を入れた洗浄を行います。
しかし、今までの洗浄方法ですと新鮮さを失うことになります。

そこで登場したのがマイクロバブルの技術です。
超小さな泡が汚れや細菌を剥がし綺麗に洗浄してくれるわけです。しかも、このマイクロバブルが重宝されたのは新鮮さを失わないでいつつ、磯臭さを消してくれることです。
牡蠣は好きでもあの磯臭さがキツイのは食べにくいと感じた人は決して少なくはないと思います。

このようにしてマイクロバブルは食品にも安全のを確保する最終工程を担う貴重な技術として注目を浴びているわけです。

前回は精密機械の半導体。そして今回は口にする食品の安全を保つ役割でした。
次回はもっと生活に身近なマイクロバブルの技術を紹介していきたいと思います。